「中飛車のポイント」(石川泰 著) https://www.amazon.co.jp/dp/B08PTTTJJX/
という本を勉強していて、ソフトにかけてみると本には載っていない手が出てきたのでメモ。
先手中飛車vs後手三間飛車の相振り飛車戦で、先手が端を攻め、 後手が△9三歩と守った局面。
書籍で紹介されているのは▲9六飛と引いておいて▲2三香の 攻め筋で、多分、我々級位者にはこれが最善なのだと思うが、 ソフト的にはここで▲8四飛と横歩を払う手が成立するらしい。
当然、△8三香で飛車が死んでしまうが、そのまま▲同飛成と切る。
ここで後手に持ち駒がないのがポイント。△8三銀と取るのが自然だが、▲8六香に適当な合い駒がない。
例えば△7二金のような守りだと▲8三香成で銀を取って▲4五銀と打てば駒損を回復して大成功。
銀は逃げられないので飛車を助けるには△2五歩だが、これには▲8五香打と重ねる。
これにも△7二金のような手だと▲8三香成から清算して▲4五金から飛車を捕獲できる。
戻って、▲8三同飛成に対して△同玉の場合。これも▲8六香と打つとやはり適当な合い駒がない。
△9四玉と上がると▲9五歩と叩いて▲9七香以下で詰んでしまう。
といって△8四飛の合い駒なら▲同香△同玉の後にもう一度▲8六香。
△7五玉には▲6六角以下、これも詰んでしまう。
ということで△9二玉と下がるしかないが、▲8五香と重ねるのが詰めろになる。
相変わらず持ち駒が飛車しかないので△7一金と寄って受けるくらいになるが、ここで▲5四歩と角道を開くと、次の▲3三角成が詰めろ飛車取り、且つ角取り。
それを△4四歩と避けると▲8一香成で次に桂馬を打って飛車が取れる。